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すぐにゴミ箱に捨てられる運命の社内報??

大阪の観光スポット、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に行くには、JR環状線の西九条駅で乗り換え、支線の桜島線(愛称:JRゆめ咲線)に乗り変えます。二つ目の駅がUSJのあるユニバーサルシティ駅です。もうひとつ先に終点の桜島駅があります。今はUSJ従業員の通勤に利用されていますが、このあたりは昔は大阪の重工業地帯でした。私が昔勤務した日立造船も、桜島駅の真正面に主力工場の桜島工場をもっていました。(厳密に言えば、今の駅は昔の駅から100メートルほど移設されています。)
 当時、社内報が発行される夕方、ゲートに社内報が山積されます。工場で働く社員はゲートでそれを手にして、桜島駅に急ぎ、電車に乗り込みます。車内で社員たちは社内報を開きます。
そして、乗換駅の西九条駅のホームに着くと、ある者は、ざっと眼を通しただけで、ぽいっと、ゴミ箱に捨ててしまいます。その夕方、ホームのゴミ箱は日立造船の社内報であふれていたという話を聞きました。社内報をぽいっと捨てられずに読んでもらうためにどのような編集方針を立てればよいかは永遠の課題のようです。当事日立造船の社内報編集長は超ベテランの女性で、社長や、副社長と堂々と渉りあう豪傑でした。いかに社員に愛される内容にするか、またいかに適切にマネジメントメッセージを伝えるかに腐心されていたのを覚えています。

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2008年4月

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