Column

ワークライフバランスを管理職が率先して実践することが大事だ

外資系企業に働いて学んだことは、私の西欧人の上司たちが自分のワークとライフの切り替えのために懸命に努力している姿でした。
PMI News25では17カ国の経理マネジャーの時間外勤務の比較を紹介してます。 国内でも非管理職を対象とした時間外勤務データは案外入手できるのですが、管理職の時間外勤務についてのデータは比較的少ないと思います。私が会社勤務していたときにも、「管理職が長時間労働で疲弊するのは良くない。」という議論はしますが、法律上の作成義務が無いゆえに、実態を把握するデータを作成できていないのが現実でした。
 米国Robert Half Intenational 社の報告書「Working Hours - A Global Comparison」は興味あるデータを示しています。西欧社会の中でも、経理マネジャーの時間外勤務の長さは国によってかなり差があるます。世界で最も長時間働くのはルクセンブルグでのマネジャーで週平均47.6時間勤務しています。次に日本が47.1時間、アイルランドが45.8時間と続きます。また予想されたことですがIT技術、グローバリゼーションの進展で、帰宅後も電話連絡をしたり、E-Mailのチェックなど仕事に取り組むマネジャーの数も回答者の34%に上っています。
 このような潮流の中で、「ワークライフバランスをいかに実現するか」に関して、従来の発想の枠組みを超えた活発な議論が要請されています。しかし日本の産業界、アカデミアではこのワークライフバランスの議論はまだまだ低調です。パフォーマンス・マネジメント研究所では来年もこのテーマに関する海外の施策、意見、データを継続して紹介したく思います。

続きはPMI News25を読んでください。 

2007年12月

pdfファイルをダウンロード»

PMI 野尻賢司が主宰するパフォーマンス・マネジメント研究所Column>ワークライフバランスを管理職が率先して実践することが大事だ