Column

たとえ無記名であっても、不満も含むあらゆる声を聞くことが会社のためになる

米国のビジネス界では、従来、「責任ある社員ははっきり名前を名乗って発言すべきである」という論理が主流で、会社内では無記名の意見(不満を表す意見は無記名になり勝ち)を排除する傾向が強くありました。しかし今日では、ソーシャルメディアが発達し、企業の枠にとらわれずブログや掲示板などで自由に発言できる場が増え、会社への不満も含めて率直に自己主張をする社員が増えつつあります。そのような環境の変化をうけ、アメリカ企業の社員コミュニケーションの責任者たちは、「たとえ無記名であっても、不満も含むあらゆる声を聞くことが会社のためになる、必須である。」と感じ始めているようです。私が属する米国のコミュニケーション・コミュニティでも「Upwardコミュニケーションをどう進めるか?」の掲示板が開設されています。

PMI News#24を発行しました。アメリカの職場における社員満足度の低下およびその背景について紹介しています。

2007年11月

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PMI 野尻賢司が主宰するパフォーマンス・マネジメント研究所Column>たとえ無記名であっても、不満も含むあらゆる声を聞くことが会社のためになる